練習では強いスパイクが打てるようになったのに、どうも試合に出ると点数が取れないんですよね…
Kouさん、どうしたらいいですか?
フリースパイクで強く打てるようになることと、試合で一点を取ることは求められる技術が違います。
え?じゃぁいくら強いスパイクを打っても点数は取れないということですか?
極端に言えばそうです。
試合には相手がいます。
例えばですが、どんなにいいスパイクを打ってもレシーバーの正面だったらどうなると思いますか?
そ、それは簡単にレシーブされると思います…
では、逆にどんなに弱いボールでも相手の届かない場所にスパイクを打ったらどうなりますか?
それは拾えないです。
そうなんです。
試合には相手がいます。
なので、どんなに強くても相手の守備範囲内にスパイクを打てば拾われる可能性が高いし、どんなに弱くても相手の守備範囲外にスパイクを打てば決まる可能性が高いです。
なるほど…それは確かに『強いスパイク』=『点数が取れるスパイク』ではないですね。
点数の取れるスパイクの打ち方を教えてください!!
もちろんです。
このブログでは、もと全国大会メダリストのコウが、全国の猛者たちを相手に得点を重ね続けた技術を皆様にご紹介していきます。
2-1-3から点をとる
そもそもですが、2-1-3はこのフォーメーションです。
それぞれどんな役割があるのかというと↓
大体の場合は、この約束事の上に2-1-3のフォーメーションは成り立っています。
今日はこの2-1-3から点数が取りやすい場所を3つご紹介します。
ポイント①:インナー
2-1-3から最も点数が取りやすいのはインナーです。
そもそも2-1-3は前衛レフトが、インナーへの強打を捨ててフェイントカバーに入るポジショニングです。
その為インナーはほぼフリーでスパイクを決めることができます。
インナーに強打が打てない選手はハーフでも可
前衛レフトがフェイントカバーに入るときには右足方向に体重がかかっています。
その為、移動完了後にスプリットステップを用いて体重移動をリセットする必要があります。
が、スパイカーのフォームからフェイントが来ないことが分かると移動スピードを緩めたり、スプリットステップを怠ったりする選手も多いです。
その為、右足側に体重が乗ったところで、左足側のインナーへの反応は遅れます。
なので、強打が打てないからと言ってインナーを諦めるのではなく、ハーフでもインナーを狙ってみてください。
ポイント②:ストレート方向へのアタック
ブロックの上を越す必要がありますが、ブロックの裏はレシーバーがいないスポットです。
打点に自信のある方はもちろん、相手ブロックの間が空いている場合は積極的に狙って行っていい場所になります。
可能な限り奥の前を狙う
インナーでの解説同様、体重移動と逆のボールは取りにくいです。
センターよりのストレートは、バックライトとバックセンターが対応しますが、二つとも後ろに移動した後に補給体制に入ります。
その為、後ろ→前の体重移動のボールが上げにくくなるので、出来るだけ奥の前を狙うとより効果的です。
ポイント③:ライトよりのフェイント
先に出ている2つに比べて『得点』の可能性は減りますが、『効果率』は高くなる場所です。
ここのボールは、次に繋がる動きが難しくなるので相手からチャンスボールが返ってくる可能性が高くなります。
どちらが取るかによってその後のディフェンス方法が変わる
ライト寄りのフェイントは誰が取るでしょうか?
ケースバイケースで異なりますが、前衛のレフトか後衛のライトがレシーブするでしょう。
例えば前衛のレフトがこのボールを処理した場合、攻撃参加するタイミングが遅れたり助走スペースの取りにくさからスパイクが打ちにくくなります。
逆にライトバックが処理した場合、特にライトバックがセッターだったら確実に二段トスに変わります。
現在のバレーは1stレシーブをセッターが取った場合バックセンターからのフェイクトスでライトがアタックを打つことが多いですが、まだまだ普通はできません笑
多くの場合は、前衛のライトが二段トスを上げる=バックセンターか前衛レフトの攻撃に変わる。
もしくは、バックレフトがトスを上げる=バックセンターか前衛ライトの攻撃になる。
とコートの片側だけで打ってくる可能性が高くなります。
その為この位置は直接得点できなくとも、相手を崩しディフェンスしやすくなる場所とも言えます。
2−1−3から点を取るまとめ
2-1-3から点数を取る場所は大きく3ヶ所あります。
自分の体勢とトスを見極め、より得点しやすい場所を狙って打っていきましょう。
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